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怒りも原動力? [violin]

先日の息子のヴァイオリンの発表会で、他の生徒さん達の音をいっぱい聴きました。私も生徒さん達と一緒に数曲弾かせてもらったので、直ぐそばで、「この子はこういう音を出すんだ」とよくわかりました。

発表会のとき、保護者は何かしら役割がありますが、私は、生徒さん達(主におちびさん達)が控え室から出てきてステージ袖に入るドアの外で、1回目のチューニングをする役を頂きました。ステージ袖では、先生方がチューニングをします。チューニングすると、子ども達のそれぞれの楽器の素の音が分かり、スゴイ勉強になりました!というか、あれ?この子の楽器、めちゃくちゃ良い音するじゃん!あ、これも、なかなか良いなぁ。と感心してばかりでした。私が触ったのは分数楽器がほとんどでしたが、こんなにも色んな音色があるのかと感心しました。

で、結論は。

私の楽器は、やっぱり安物で、安い、薄っぺらい音がする・・・!!!!

悲しさ通り越して、怒りです。怒りしかありません。学生時代、親に借金して買ったのに〜!キーーーーッ!こんな楽器をつかませた、過去の先生に対する恨みつらみで、キーーーーッ!今となっては、買い替えの余裕がないことに、涙。。。。

上級生のフルサイズの楽器は、明らかに私より良い楽器なんです!
涙。。。。
私、こんな楽器でも、仕事してます。。。もっと良い楽器で仕事したい。。。いや、この楽器でも仕事もらえていることに、ただただ感謝です。

毎月1回ある合同レッスンの度に思い知らされているので、慣れているつもりでしたが、これだけ聴かされると、もういたたまれなくなりました。あー、どうか私に素晴らしい楽器との出会いが訪れますように!

馬力があり、安定感抜群の高級車に乗っていると、バンバン飛ばせるし、疲れない、運転が楽しい、お出掛けが楽しくなるというようなのと一緒で、あまり練習できていなくても、良い楽器を持っているだけで、どんどん上手くなっちゃうんです。こどもの成長って凄いけど、持つもの一つで、こうなるんだ・・・。溜息。

私のやる気は、教室の生徒さん達の誰にも負けていないし、毎日精一杯考えながら練習しているのに、まだ良い楽器を手にすることが出来ていない私。私の楽器は、指板が少し低いので、左手の指への負担が大きいし、痛くなる。ビブラートのかけ具合も、指板と弦との距離のせいで、かけているつもりでも弱い。ダブルストップスも指が痛くなる。ハイポジションが押さえ難い。手を痛めないように、懸命に練習しています。
あぁ、早く、一生ものの楽器に出会いたい。先立つものがないのが致命的ではありますが、何とか早く手に入れたい!あー、どこかに良い楽器眠ってませんかー?笑。

発表会の後、出張の夫を空港まで見送り、息子と二人でコンサートへ行きました。S音大の卒業生のコンサートで、フルートやピアノ、ヴァイオリン、歌の演奏がありました。ピリッと締まった、なかなか良いコンサートでした。ヴァイオリンは1人だけで、演奏内容は、難しい曲なんだよな、これ。というもので、演奏者の練習時間が足りなかったのかな?という印象でした。でもでもーーーー!!!楽器そのものの音が良いんですよねぇ。

あぁ、どうしても、悔しい気持ちが溢れてきます。怒りに近い。

夫が出張から帰ってきて、散々愚痴を聞いてもらったので、今は落着いていますが(笑)、コンサート当日は、帰って来て息子を寝かせた後、楽器は負けてるけど、練習量と練習内容では負けたくない!という気持ちから、なかなか寝付けなくて、頭がカッカカッカしていました。

どん底をまた味わった感じですが、嘆いてばかり入られないので、この怒りのようなエネルギーを、練習にぶつけるだけだ!とまた這い上がって、毎日ガンバッテマス!
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人が変わるとよく分かる [violin]

昨日、歯科医院へ行ってきました。毎月1回、口の中のお手入れをしてもらっています。
息子を妊娠・出産してから、歯茎が痩せました。ずっと気になっていたので、息子が3歳になった頃から、毎月歯科医院に通っています。私は、小学生の時に事故で上前歯を折り、それ以来上の前歯2本は差し歯ですが、疲れると、たまにその差し歯のところの歯茎が腫れ、そこに薬を入れてもらうことがありますが、他はむし歯なし。歯茎が一旦痩せてしまった(下がった)所は、元に戻らないのが残念ですが、おばあさんになっても自分の歯でご飯を食べたいから、お手入れ続けて、何とか健康を維持したいな。

私にとって歯科医院で口のケアをしてもらってる時間は、美容院に行った時みたいに、自分をちゃんと大事にしているなー、と感じて、少し幸せになります。仕事や家事、育児、その他諸々のことを一旦脇へ置いて、自分の体をチェックする(してもらう)時間。調子が悪いと、普段の生活のどこが良くなかったかなー、と考え反省したり、こうしようと心に決めます。

それがね。。。

3月に、いつも口のケアをしてくれていた歯科衛生士さんが退職されました。歯科医とのコミュニケーションも上手にとっている人で、腕も良い。口の中を見て気付いたことを、全部患者に伝えてくれる。手入れの行程も、歯間ブラシするとか、フロスするとか、ブラシで磨く、機械を使って磨く、とか1つ1つちゃんと言いながら次に移る。分かりやすかった。家族全員その人に診てもらっていて、凄い安心感がありました。だから、2月に「来月で辞めることになりました」と聞いた時、えーーーー!!!ガーーーン!となりました。

とうわけで、4月から担当の歯科衛生士さんが替わり、昨日その人に2回目お手入れしてもらいました。

前回も感じたんですが、なんかねー、こうねー、違うなー、って思う時間になっちゃったんですよねー。

歯科衛生士さん、下手ではないんです。終われば、ちゃんと歯垢も取ってもらって(るみたいで)、歯は綺麗になってるんです。。

でも。。。

声が小さくて、何言ってるか、イマイチよく分からない。手入れの順序は決まってるみたいだから、今までの流れで分かるけど、マスクしてるんだから、もうちょっと大きな声で言おうよ。丁寧にやってるんだろうけど、歯垢取るのが、何か本当にやってる?みたいにふわーっとしてる。

前回もでしたが、どうしても、20分くらいの間に何回かイラッとくるんです。お任せしまーす、お願いしまーす!という感じで過ごせない。脇に立って、水や唾液を吸取ってくれる助手も、ちょっとイラッとくるし。時々水が顔にプシュッと飛んでも、衛生士さんは、「失礼しました」とは言うけど、助手の方が上手く合わせないから、という感じだったり、助手の方は、タオル丸めて(!)ちょんちょんと拭く、まるで雑巾か台拭きでテーブル拭くみたいな感じ。人の顔を拭くにしてはそのやり方がとても雑。それに、ちゃんと拭き取れてない。顔に水かかったままなんですけど。。水を吸う機械の先の当て方がイマイチなので、喉の変な所に水や唾液が溜まって、呑み込んでしまうことも。オエー。なのに、何とも思ってない様子。

ちゃんと、今日また自分の為に時間を取って、ケアできた(してもらった)、という満足が得られなかった!この20分プラス、移動時間&待ち時間は何だったんだ?と思ってしまうのでした。

あーあ。近所だし、結構気に入っていた歯科医院なのにな。

同じ歯科医院で働く歯科衛生士さん達。同じことをやっていても、こうも違うのか。。それは、患者さんを相手にする時の心の持ちようなのか、単なるテクニックの問題なのか、私には分かりません。今までいくつかの歯科医院に行って、歯科医も何人か変わってきたし、歯科衛生士さんも何人かの方にお世話になりましたが、ここ数年診てもらっていた人が、とにかく一番良かった。それだけは分かります。

歯科医院の後、ヴァイオリンの練習をしながら、いろいろ考えていたら、そうか。。。演奏も同じなんだろうな。。同じ曲を弾いても、この人の演奏には癒される〜、とか、なんかイラっとするな〜、とか確かにあるある〜。このヴァイオリニストが好きとか嫌いとか、みんな違います。私も、この人大好き!憧れる〜!チケット代高くても、絶対コンサート行きたい!という人がいるし、この人のは別にいらないワ、興味ないワ、という人もいる。

だけど、音源だけ聴かされると、この人は嫌、とか言っている人の演奏が、心に沁みたりすることも。。。昔ボストンに滞在中入っていたオーケストラの音楽監督兼指揮者は、リハーサル中、ちゃんと弾けていない団員に向かって酷い発言をして驚いたこともあるし、団員に「あの人は、性格悪いのよ〜」と言われていましたが、その人の現役バリバリの頃のヴァイオリンの演奏を聴くと、もうそれは信じられないくらい美しくて素晴らしい。きっと心がめちゃくちゃ綺麗な人なんだろう、って思ってしまう程の音で、もう本当に感動して涙ぐむくらい素敵なのです。いや、本当は彼は良い人な筈。音楽に一生懸命だから、自分と同じように取り組めない人に嫌味が口からどうしても出てきてしまうだけなんだと思います。

難しいもんです。

見た目とか、話し方とか、プロフィールとか、色々ひっくるめて、自分で作り上げてしまう色眼鏡で、他人を好きとか嫌いと、決めてつけているかもしれない。私もそうなのね!あぁ、ちょっと自分が怖い!

自分が演奏する側に立った時、どういう心構えでいるべきなのか、普段から良ーく考えて真剣に練習しなければー、と思ったのでした。


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いつも誰かに聴かれている中での練習 [violin]

1か月前、ピアノの音への苦情が出てから、一気に私は不安になりました。

それは、私のヴァイオリンの音です。

毎日、窓閉め切って、カーテンも閉めて練習し、週末は練習用ミュートで音量下げたりして練習していました。もともと、近所への配慮で、そうしてきた訳ですが、以前住んでいた知り合いと話した時に、「綺麗なヴァイオリンの音が聴こえていました」と言われてから、かなり気を遣って練習していました。

演奏の仕事をするようになってからは、どうしても練習量が少しずつ増えていて、両隣の方達に迷惑かけていないかと気にしながら練習する為か、私の演奏は、いつも、どこか遠慮気味で、自信のないものでした。それに、小さい音で弾いているからか、「変な癖がついている」「フォルテッシモが出ないのはどういうわけだ!?」と先生から指摘されたり、音程が定まらないのが悩みでした。

苦情が出たのは、まだピアノの方で良かった。ヴァイオリンに出たら、もう私立ち直れないわ。何とか練習場所を見つけなくちゃ。

とにかく、考えられるだけのことはやろう。ホールの練習室、リハーサル室、スタジオ、カラオケ等々、調べては電話で問合せました。なかなか条件の良いものはなく、私が思いっきり練習できる場所はもうないのかと、一度はマジで泣きました。使用料、交通費、移動時間、駐車場代等、色々重ね合わせて、どうしたらいいのよーーーー!私の演奏で得られる報酬は知れてるし、それは、レッスン代と弓の代金の返済で毎月なくなっちゃうし。うーーーん。

苦しみ抜いた後、仕方ない。聞いてみよう。

地元の公民館を個人で借りられるかどうか、音を出しても良いか、役員さんを訪ねて聞いてみました。

すると、館長さんと相談して下さって、使っても良いことになりました。で、毎日鍵を借りて練習するのですが、これが、外に丸聴こえ。おいおい。。。これでは、マンションで苦情出なくても、公民館の隣近所から苦情出るんじゃない???少し、絶望的。広いスペースは、よく響きますが、音が外に完全に漏れているので、中の1畳半くらいの小さい部屋で、掃除機とかモップとか道具入れとかある部屋で、窓に座布団を敷き詰めて、音が出るのを抑えて練習、という何だかとっても情けない状況。それでも音は外に聴こえています。
まあね、これも慣れれば、どってことない。
雨の日は、広い方でやっても良いかなーと、弾いてます。

それと、少し前に、新しい演奏の仕事場で、初めて会ったヴァイオリニストに、本番前に「どこか練習場所あったら教えて下さい」と聞いてみたら、本番中色々考えてくれていたようで、終わってから、「ココは使用料安いし、練習したことあるよ」と他の公民館を紹介してくれました。問い合わせてみると、ヴァイオリン練習してもOKとのこと。早速予約して、練習に行っています。

それで今、この2つの場所で練習しています。使用料もリーズナブル。

どちらも、全部音が外に聴こえているので、いつストップがかかってもおかしくないという緊張感の中で、練習しています。練習中に、偶然知り合いが「ココで練習してるの?」と入ってきたり、練習が終わって、事務所に挨拶に行くと、演奏についてのコメントもらったり。

今のところ、どちらも苦情が出ていません。「聴かれている」という緊張感の中で、毎日弾いていると、かなり集中力が増してきました。お陰で、仕事で緊張することが減り、思い切った音を出すことも出来るようになってきたような気が。自分の演奏に変化が出てきているのは、不幸中の幸いかな〜。

よーし、このまま上手くなってしまわないと。。。本当のプロを目指して〜。


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次から次へと [violin]

先週末の急な仕事は、無事に終わりました。私よりもレベルの高い方の代理を務めると言うのは、かなりのプレッシャー。でも、ゼッタイに失敗は許されない。もらっていた情報量があまりに少なかったので、現場に入って、え?そういうことなの?ということがいっぱいありましたが、何とかこなすことが出来ました。
それにしても、すごーく汗かきました。もともと汗かきなので、毎度毎度人前での演奏時は汗かきまくりですが、初めて入る場所での演奏、それほど緊張しなかったけど、汗は凄かった。←やっぱり緊張してたってことかな。会場入りしてみて、演奏者が着ることになっているというドレスを取り出そうとロッカーを開けると、モワーッと・・・。わぁ、何か臭ってない?キャー、これ着るんですか!? 
えぇ、着ましたよ。仕事ですから。で、もともとちょっと臭っていたドレスに私の汗もついちゃったので、クリーニングお願いしたいと相談したけど、別に気にしなくて良いとのお返事・・・。そ、、、そうなんですか。次、着られる方、すみません〜。はぁ。酷く疲れました。お尻が筋肉痛になりました。笑。

突発的な仕事をすると、いつも以上に集中力が増すからなのか、少し上達したように感じます。翌日の仕事では、少し楽に弾けるのを感じて嬉しかったー。まだまだ素人臭いところがいっぱいあって、お客様には申し訳ないのですが、出来るようになってきたと手応えも感じていて、ますます頑張って、本当の意味での上級者になりたい!(誰に聴いてもらってもプロだと認められる演奏者になりたい!)と思う今日この頃。いつか、1曲弾く毎に、お客様から拍手をもらえるようになりたい。

********************

さて、、、日曜、仕事から帰って、息子のピアノの練習に付き合って、少しゆっくりしていると、電話が鳴り、その内容が、ショッキング。。。その後〜昨日の夜まで、振り回されていました。それは、また次回。

今日は今からピアニストと、新しい仕事の合わせに行ってきます。

みなさま、良い1日を〜。

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急な仕事 [violin]

昨日の午後、Y先生から急な代理の仕事が入りました。本番は明日!!!
伴奏なしで独りで弾く時間があり、その時の曲は自分で選んで持っていくとのこと。わお!昨夜急ぎ楽譜をあれこれ出して、近所迷惑にならないよう、練習用ミュートをつけて弾いてみました。今まで行ったことのない会場なので、会場の広さや響き、雰囲気が全くわからないので、今朝起きてから、ジワジワと緊張が始まっています。

選曲は一応したけれど、今日は時間を測りながら順番をあれこれかえて練習の予定。色んな状況に合わせてレパートリーを用意しておく必要性を痛感しています。仕事に決まり事があるので、それも頭に入れながら、とにかく1日で仕上げなくちゃいけない。ガンバルゾ。

指定されている色のパンプスも買いに行かなくちゃー!
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メンタルを強化しないと [violin]

また雨です。なんか梅雨みたい。

我が家の息子、風邪引きさんです。週末まるまる家で過ごしたお陰で、昨夜は「もう今夜ぐっすり寝たら治りそうだね!」というところまで回復していました。最近夜がまた冷えるので、寝相が悪い息子に、体を冷やさないようにと"着る毛布"を着せて寝かせていました。で、昨夜、私が寝る時に息子汗をかいていたので着替えさせ、「これで安心♡」とまた寝かせたのに〜。。。。明け方ハッと起き上がって息子を見ると、いつの間にか毛布を脱いで、何も被らず、お腹出して寝てました。あーーーーーーーぁぁぁぁ。今朝、ゲホゲホと痰の絡まる音をさせながら起きて、完全に酷くなってる。熱は出てないけど、時間の問題かも。あーあ。今日はマスクして登校。なんだよー!親の心、子知らず?元気一杯で学校へ行けるようにと思っていたのにぃ。どうか酷くなりませんように!

で、私、息子の風邪がうつったのか、少し喉が痛い・・・。

さてさて、心配ごとに悩まされている場合ではない私。

週末2件演奏の仕事がありました。先週は、私自身、かなりいい練習をしてるんじゃないの?と思うような、密度の濃い練習をしたつもりでした(←した、と断言できてない・・・汗)。練習の成果がしっかり表せるようにと仕事に向かったのですが、1件目、どうも音程が悪かった。久しぶりの仕事だったので、えらく緊張してしまい、芯のある良い音がなかった。ビブラートは固く、綺麗にかからないし、音に艶がない。完全に会場の空気に呑み込まれ、自ら小さくまとめてしまう、なんとも頼りない演奏でした。弾きながら、これじゃいけない、これは私が練習してきたのとは違う、と思い、修正を試みるも、あっという間に終了。お客様にはどう聴こえたかわかりませんが、一緒に演奏している人達には、「しっかりしなさいよ!」というように思われたことでしょう。帰りの車で自分の演奏の録音を聴いて、あぁ、素人臭い!何だ?この演奏。と自分に腹が立って腹が立って。。。自分が情けなくて仕方ない。

夕食時に、家族でテレビ(体育会TV)を観ていたら、テニスの対決があり、松岡修造さんが、錦織圭選手と戦う為に用意された3人を指導をしているところ、特にメンタル面についてのコメントが、私の心に響いてきました。(先日、空港で松岡修造さん、夫と同じ飛行機でした。見送りで彼を見ましたが、とっても格好よかった。)松岡さん、本当に教え上手。言葉遣い、言い方とか、確かに相手に伝わっています。それは言われた人の目を見るとわかります。こんな風に言われたら、そうだって思うよなっていうことが多い。スゴイなぁ。
メンタル・・・。あぁ、そうか。私の演奏もそうだなぁ、とテニスを見ながら、あれこれ頭が回転し始めました。

そして、昨日、2件目の仕事。どれだけの人が会場にいようと、その全員に負けない強い気持ちで演奏しよう。良い音楽を届けるべき者が、よわっちい気持ちで演奏するなんて、絶対にダメだー!と全身全霊で音楽に向き合うつもりで出掛けました。

演奏時間は短いので、7曲全部、最後の最後まで集中力は切れませんでした。「特命記録係」と書かれた腕章をしている男性が数人いて(!)、最初の私の演奏の時にパシャパシャと写真を撮られました。でも、演奏中全く動揺しませんでした。それに、精一杯弾きました。コーラスの方の一人が、「凄く綺麗でしたよ」と言ってくれましたが、私の中では、よく頑張ったけど、会心の出来とは言えないとわかっていました。録音を聴くと、やっぱりね。あぁ、なんでこういう風なのかなぁ・・・、もっとこういう感じで弾ければ良いのに、という演奏なのです。私の目指す音が出ていない。響きが足りない。音程も100%正確ではない。やればやる程課題が出てきます。何てことでしょう。

一番の課題は、またビブラート。今日からまたやり直しです。

そして、メンタルの部分も、継続して練習する必要を感じています。今、読み始めている「ジュリアードで実践している演奏者の必勝メンタルトレーニング」という本。これ、なかなか良さそうです。私も出来る限りのことを実践して、もっと自分を鍛えたい。



素人臭い演奏から完全に抜け出せるように、今週も必死でガンバリマス!

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発奮しております! [violin]

昨日は、税務署へ行って、初めての確定申告を終わらせてきました。
楽器演奏によって収入を得るようになったと言っても、最初の年ですから、ホントちょっとの収入でした。会社から確定申告するように言われているのと、私としても引かれてる分は還付してもらわなきゃ困る〜!という感じなので、きっちりやってみた訳ですが、税務署の人、何だか知らないけど、ちょっと私のこと、バカにしてません?と言いたくなるような失礼な感じがしました。最初に受付で番号札をもらい、その番号を呼んだ男の人の方へ行くと、「何の申告?」と聞いてきて、ニヤッと笑いました。え?一瞬何かな?と思いましたが、還付を受ける為で初めての申告であることを話すと、一瞬溜息ついた・・え?え?今のって溜息?それって、「どうせ、何も分からないのにきたんだろ?教えてもらってやれば良いと思ってるだろ?」的な感じにとれる〜!でも、私、さっさと終わらせたいので、国税庁のページにあった用紙をプリントアウトして、下書きをして持っていったものを見せると、態度が一変。えーーーっ?そこで態度変わるのかー。

「じゃ、これに書いて」と用紙を渡されて、その人は離れていって、私が用意していったものを綺麗に書きうつしていたら、しばらくして覗き込んでくる。何? 「フーン」という顔をして、また去っていく。

書き終えたら、パソコンのコーナーに連れて行かれ、そこに待機しているバイトらしきおねえさんが入力してくれる。へぇ、やってくれるんだー。自分で入力して、必要な時に署員がアドバイスしてくれるのかと思ったら、全部入力してくれる。まぁ、それは親切なんだろう。でも、感じ悪いにやけたおじさん、何度も覗き込みにきては、何かつぶやく。なんだよー。

で、どうしても気になったのか、「収入の、ここ(明細をもらっている会社の方の金額)とここ(申告している額)に差があるけど、それは何?」と聞いてきたので、個人の演奏依頼によって得た分も収入欄に書いていると答えると、「ふーん」と。何?その言い方。「そうですか」とは言えないのかなぁ。「ふーん」って。。。

初めての確定申告は、税務署に入って40分程で終了しました。

どこかで読んだり聞いたりしていましたが、フリーランスだとか演奏家って、有名な人でない限り、ホントに世の中でかなり軽く見られているのかもしれない、と直接感じました。私は今は低収入ですが、自分の人生で「色々やってきたけど、もう私にはヴァイオリンしかないんだ」というところに辿り着けた、その幸せを噛み締めつつ生きているので、まぁ、見下されるのはちょっぴり悔しいですが、今は(今はね)それほど気にならない。とにかく、絶対に確かなテクニックを身につけて、どんな場所ででも、いつも良い演奏をしようと強く思うのです。ヴァイオリンでやっていく以上、誰にも恥ずかしくない演奏が出来るようにならなくちゃいけない。中途半端なヘタクソな演奏をしていては、私自身がちゃんと認められないばかりか、素晴らしい演奏をして活躍している方達の地位もおとしめてしまう。

今、演奏課題があれこれ見つかっていて、頭を悩ませ、必死に練習を重ねています。自分で気付いているし、仕事の録音を聴いて愕然としたりして、でもなかなか上達せずにいます。レッスンでも先生に指摘され、あれこれやっているところ。本当に心から納得のいく音を出す為に、さぁ、がんばるぞー。30代後半&アマチュアから始まった私のチャレンジ(演奏で収入を得る)は続いていきます。どこまで上手くなれるか、やってみないとね。死ぬまでヴァイオリンを弾いていたい。そして、早く良い楽器に出会いたい〜。←いつものぼやき。

昨夜は、ベートーヴェンのピアノ・トリオ ハ短調を録画していたのを観てから寝ました。ヴァイオリンはシェリング。リハーサルの時の3人のやり取りがとても素敵で、心の綺麗な3人にとても感心してしまいました。ケンプのピアノも激しく素晴らしかったですが、シェリングの演奏に只今夢中です。あんな音を出したい!今日は目指せシェリングで、燃えてます!

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心に響く音 [violin]

昨夜、息子とお友達親子と一緒に、コンサートへ行ってきました。

ハーイック・カザジャン Haik Kazazyanさんのヴァイオリン・コンサート@高知県民文化ホール(グリーンホール)。

曲目

★J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004
★イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第5番
★モシュコフスキ:2つのヴァイオリンのためのソナタOp. 71より
★パガニーニ:ラ・カンパネルラ
★チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出より「瞑想曲」
★ワックスマン:カルメン・ファンタジー

アンコール
★チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出より「メロディー」
★ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
★シューベルト:アヴェ・マリア

ハッキリ言って、もう!

素晴らし過ぎでした!!!

ホールが、エアコンの音なのか小さくずっと音が聞こえているのがとても邪魔で、このホールってどうなのよ!って思ったのと、近くに座っている人の携帯がマナーモードでブンブンなり続けること2回。おいおい、しっかり電源切りなよ〜、となったのが残念でしたが、ハーック・カザジャンさんの演奏は、本当に素晴らしかった。

高知であまり多くの演奏を聴いたことがある訳じゃないのですが、高知で聴いたヴァイオリンのコンサートの中で、一番素敵な演奏でした。
最初のバッハの数小節で、「今日は、大当たりだ!来て良かった!」と思いました。最後の最後まで凄く集中して聴きました。音色がこんなにも変えられるものなのか、曲毎にこんなにカラーを変えられるのか。。。スゴイなぁ!同じヴァイオリンと言っても、私の演奏は、まだまだだ〜。帰って直ぐに練習したいよ、と言いながら帰宅しました。

最初のバッハで、シャコンヌだけじゃなく、2番の5曲を全部弾いてくれて、シャコンヌ終わった段階で大満足でしたが、その後もどれも本当に美しく、誠実な音が心に響いてきました。最後のアンコールの3曲まで、集中力が途切れず、疲れたーという風でもく、音程も完璧だったヴァイオリニスト。超絶技巧が盛りだくさんのこのプログラムを、全て暗譜で弾くなんて、凄すぎです。一生かかっても出来そうにないわ。。。

良いもの聴きました。途中乗り出して「すごいね〜!」と呟きながら聴き入る息子、ピアノの先生をしているお友達親子も大満足でした。耳が良くなっているうちに、しっかり練習に励みます。


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この弦、2か月持たなかった [violin]

一昨日のことです。

いつものように、ケースからヴァイオリンを出し、肩当てをつけ、弓を張り、松脂を塗って調弦して、基礎練習を始めました。

うわぁー。。。

完全に弦が劣化している音。楽器が鳴らない、音が、弓で擦ったところだけで出ていて広がらない感じ。

あああああああ。

5月末に張り替えた、エヴァ・ピラッツィ。
7月に入ってから、劣化始まってるな。と思っていたのですが、一昨日が完全に終わりが来た音。今までは、何となく、もう替え時かな?もう音鳴ってないなぁ、買わなくちゃー→サイトへGO→ポチッと買物という、何とも頼りない感じで弦の張り替えをしていた私。真剣味が薄過ぎました。それなりに真剣にやってきたつもりですが、まだまだ中途半端だと思い知るようになり、これまでの姿勢を猛省し、最近丁寧に音に向き合っています。なので、しっかり音が悪くなったのを感じることが出来ました。

あぁ、それにしても、エヴァ、2か月持ちませんでした。プロの方達なら(人それぞれでしょうが)1〜2週間ごとに弦を張り替えるなんて当たり前のようなので、2か月は使いたいなんて言うと、バッカじゃないの?なんてことになるかもしれません。でも、私、弦をあれこれ試せるほど、経済的に余裕はないので、大事に使っています。張り替えて、3日後くらいが、一番良い音が鳴ってて、その後は温度や湿度で、楽器そのものの状態に影響されて、良い時もあれば、イマイチの時もあり。。。

というわけで、既に弦の替え時なのですが、この暑さに湿度の高さ。はぁ、もう泣きそうです。張り替えても、この気候のせいで、直ぐに劣化する筈です。それにもまして、うまく対応してくれない私の楽器、ホント困ります。純粋に弦を一つずつ確かめるという作業よりは、私の場合、楽器の融通の利かなさに頭を痛め、この楽器に合う弦はどれだ?と必死なのです。誰か、私に良質な楽器下さい!それか私の為に買って下さい!それか、貸して下さい!   
いやいや・・・。またまたバカなこと言っちゃいましたが、結構本気だったりします。笑。
お宝、押し入れに眠ってませんか〜?(←しつこい?)

音の劣化を感じ始めた時から、そして、オーケストラの練習時に、私のエヴァの音が周りより大き過ぎるのを感じてから、もっと抑えた音にしたいなと思い始め、過去に使った弦の記憶もたぐり寄せながら、弦を何にしようかと迷ってあれこれ調べ、実はまだ迷っていて買っていません。というのも、演奏のスケジュールに合わせて、一番良い音を出すように張り替えたいから。とりあえずこのまま1か月やり過ごして、8月中旬に新しい弦を張ってみます。おいおい、それで真剣なの?と言わないで下さい。息子が今日1学期終業式で、いよいよ夏休み。彼のスケジュールに完全に合わせて夏休みを過ごすとなると、練習時間は確実に減ってしまうので、今新しいのを張ると、かなり損。オケの練習日とかは、これで我慢です。
今考えている弦は、また試しにドミナント+ゴールドブラカットを使うか、ヴィオリーノにしてみるか、はたまたワンダートーンにしてみるか、といったところです。
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温度と湿度の急激な変化で大失敗 [violin]

更新が途絶えていました。

いやぁ、蒸し暑いですね〜!
楽器には、酷な季節です。ヴァイオリンを弾く人達の楽器の管理は、結構大変でしょう。

実は私、先日やってしまいました・・・・。

仕事で演奏に行った日のことです。

演奏する場所はガンガンにエアコンが効いていて・・・。
譜面台を用意している時、うん?ちょっと寒過ぎるな。マズイかも。お客さんが入ったら、もっとマシになるかな。気をつけないとな。。と一瞬思ったんです。その日、めちゃくちゃ蒸し暑く湿度は相当高かったと思います。出掛ける前に練習した時は、濁った音がしていまいました。会場への車での移動時、乗り込んでエアコンが効くまで車の中はかなり暑い。ケースが暑くなって、中の楽器も暑くなる。今日は嫌な感じ。。。そう思いながら運転していました。駐車場から会場までの間も、一瞬で汗ばむほど、蒸し暑かった。

でも、会場での音出しの時は、それなりに楽器は音が出ていました。まぁ、大丈夫かな。。。

ミーティングが終わり、みんなで待機する小さな控え室に入ったら、モワーッと生暖かく、コーラスの方がエアコンの温度を下げてくれました。部屋は狭いので、少しして快適になり、本番直前には、若干肌寒くなりました。楽器が冷えたような気が。うーむ。

そして、さぁ本番〜。演奏場所までの歩く間、生暖かい→普通→寒い、という温度差を感じました。それに、私の弾くところだけ、酷く乾燥している!?

前奏を聴いて弾き始め、1曲目半ば。。。いよいよ、E線ハイポジションで、たっぷり歌い上げるところ。。。

ビヨ〜〜〜〜ン!!!!

E線が、行ってしまいました。。。!

あーーーーーっ!!!

幸い、切れてはいません。何事もなかったような顔をして(内心、えーなんでー!)、1オクターブ下げて弾き続け、何とか1曲目が最後まで弾ききりました。
2曲目に入る時に奏楽者に合図をして、チューニングの時間を一瞬もらいたかったのに、直ぐさま2曲目の前奏が始まりました!あちゃー。

仕方ない、直ぐにチューニング。と、クルクルッとペグが緩んでしまったE線を急いで締めようとしたら。。。

今度はG線が行ってしまいました・・・!
私がチューニングしている間、伴奏はどんどん進み、伴奏者はメロディーを入れながら弾いてくれてました。

「冷静に。直ぐにチューニングして弾き始めれば良いことだから」と自分に言い聞かせて、チューニングしましたが、ほんの数小節弾かなかっただけなのに、何だか長い時間に感じました。

この調子だと、他の2本も行っちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしながら、途中から入って2曲目を弾ききり、3曲目も何とか弾き切りました。途中動揺していたのか、間違えてしまいました。。。

本番中、ガーガー音を出してチューニング出来る状況にない為(静かにしていないといけないので)、軽くポンポンと弦をはじきながら、4本を調整して、またソロ。弾いている途中に、弦が変になりませんように、と祈りながら弾いていました。

何とかこの日の仕事は終えましたが、終わってから、泣きそうになりました。

思い返すと、要所要所で、手を打てたはずでは?それを私は怠ったんじゃないか?という自分自身への厳しい批判をする私と、これは不測の事態だから仕方がなかった、キンキンにエアコンが効いている場所に突然行ったから、楽器が対応しきれなかったんだ。という言い訳をあれこれ考えてしまう自分がいました。

温度や湿度の違いがハッキリしていたので、お客様の前をウロウロ出来ないのですが、本番の場所の温度に楽器が慣れるように時間を取る必要があったし、その中で全部の弦をチューニングし直して、ペグの状態を確認しておくべきでした。

テンションの強いエヴァ・ピラッツィに、楽器が合っていない証拠かも知れません。また楽器に合う弦探しを始めなくちゃ。

伴奏者からは「チューニングの後は、ここから入った方が良かったね」とアドバイスをもらい、コーラスの方には「動揺してたね」と言われ、もう恥ずかしいやら情けないやら、お客様に申し訳ないやら、色んな感情で押しつぶされそうでした。

大失敗をやらかしてしまいましたが、落ち込んでいる場合ではない。前に進むしかありません。本番をさせてもらえるから、こういう経験が出来るんだ、と感謝して、また練習に励んでいます。弦を張る時とチューニングの時のペグと弦の状態も、もっとしっかり研究します。

"ポジティブな"アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
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