SSブログ

いつも誰かに聴かれている中での練習 [violin]

1か月前、ピアノの音への苦情が出てから、一気に私は不安になりました。

それは、私のヴァイオリンの音です。

毎日、窓閉め切って、カーテンも閉めて練習し、週末は練習用ミュートで音量下げたりして練習していました。もともと、近所への配慮で、そうしてきた訳ですが、以前住んでいた知り合いと話した時に、「綺麗なヴァイオリンの音が聴こえていました」と言われてから、かなり気を遣って練習していました。

演奏の仕事をするようになってからは、どうしても練習量が少しずつ増えていて、両隣の方達に迷惑かけていないかと気にしながら練習する為か、私の演奏は、いつも、どこか遠慮気味で、自信のないものでした。それに、小さい音で弾いているからか、「変な癖がついている」「フォルテッシモが出ないのはどういうわけだ!?」と先生から指摘されたり、音程が定まらないのが悩みでした。

苦情が出たのは、まだピアノの方で良かった。ヴァイオリンに出たら、もう私立ち直れないわ。何とか練習場所を見つけなくちゃ。

とにかく、考えられるだけのことはやろう。ホールの練習室、リハーサル室、スタジオ、カラオケ等々、調べては電話で問合せました。なかなか条件の良いものはなく、私が思いっきり練習できる場所はもうないのかと、一度はマジで泣きました。使用料、交通費、移動時間、駐車場代等、色々重ね合わせて、どうしたらいいのよーーーー!私の演奏で得られる報酬は知れてるし、それは、レッスン代と弓の代金の返済で毎月なくなっちゃうし。うーーーん。

苦しみ抜いた後、仕方ない。聞いてみよう。

地元の公民館を個人で借りられるかどうか、音を出しても良いか、役員さんを訪ねて聞いてみました。

すると、館長さんと相談して下さって、使っても良いことになりました。で、毎日鍵を借りて練習するのですが、これが、外に丸聴こえ。おいおい。。。これでは、マンションで苦情出なくても、公民館の隣近所から苦情出るんじゃない???少し、絶望的。広いスペースは、よく響きますが、音が外に完全に漏れているので、中の1畳半くらいの小さい部屋で、掃除機とかモップとか道具入れとかある部屋で、窓に座布団を敷き詰めて、音が出るのを抑えて練習、という何だかとっても情けない状況。それでも音は外に聴こえています。
まあね、これも慣れれば、どってことない。
雨の日は、広い方でやっても良いかなーと、弾いてます。

それと、少し前に、新しい演奏の仕事場で、初めて会ったヴァイオリニストに、本番前に「どこか練習場所あったら教えて下さい」と聞いてみたら、本番中色々考えてくれていたようで、終わってから、「ココは使用料安いし、練習したことあるよ」と他の公民館を紹介してくれました。問い合わせてみると、ヴァイオリン練習してもOKとのこと。早速予約して、練習に行っています。

それで今、この2つの場所で練習しています。使用料もリーズナブル。

どちらも、全部音が外に聴こえているので、いつストップがかかってもおかしくないという緊張感の中で、練習しています。練習中に、偶然知り合いが「ココで練習してるの?」と入ってきたり、練習が終わって、事務所に挨拶に行くと、演奏についてのコメントもらったり。

今のところ、どちらも苦情が出ていません。「聴かれている」という緊張感の中で、毎日弾いていると、かなり集中力が増してきました。お陰で、仕事で緊張することが減り、思い切った音を出すことも出来るようになってきたような気が。自分の演奏に変化が出てきているのは、不幸中の幸いかな〜。

よーし、このまま上手くなってしまわないと。。。本当のプロを目指して〜。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

音への苦情人が変わるとよく分かる ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。