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ヴィオリンとピアノの両立は大変だけど(発表会3/8) [piano(子ども)]

昨日、息子のピアノの発表会がありました。今月は2回もピアノの発表会があり、昨日はその1回目。

9時半開演の部で出番が8番と早く、早起きして、朝食後少し練習をさせてから家を出ました。リハーサルもなく、ぶっつけ本番というこの発表会、単なる流れ作業のような感じですが、息子にとっては貴重な発表の場。

入学式の時に来たスーツを着て、新しく買ったローファーを履き(←これがちょっとブカブカで)、眼鏡をかけて家を出るのを忘れ・・・、と、いつもと違う状況でした。息子は朝から少々緊張していて、私にちょっと突っかかったり文句言ったりしてました(笑)。気分よく1日を始めて、楽しんで演奏して欲しいという私の願いをはねつけるように、ごちゃごちゃ言うので、結局叱りました!・・・(汗)。

気を取り直して、家族揃ってホールに向かい、早目にホール近くの駐車場に到着したので、駐車場から手をつないでスキップしてホールに向かい(笑)、少し心も落ち着きました。ヴァイオリンの独奏会の時にも使う小ホールで、全くの初めてではない場所でしたが、息子なりに緊張してました。見た目にはわかり難いので、相手をするのがちょっとメンドクサイ・・・。

あっという間に順番が来て、息子登場。途中ミスタッチもありましたが、なかなか上手に曲をまとめて弾ききりました。Franz Behr作曲 "Will-O'-The-Wisp" Op. 309, No. 2です。日本語で「鬼火」というタイトルですが、このタイトルは私としてはあまり好きではありません。だって曲と日本語の言葉のイメージが合わないから。

両手共に和音が多く、しかも最初から最後までスタッカートばかりです。アクセントの入る音が2拍目だったり3拍目だったりで、メロディーを理解して楽譜に忠実に弾かないと、曲として全く成立しない。これがなかなか難しくて、息子にちょっと背伸びさせるような曲でした。最初の譜読みの段階からなかなか大変でしたが、よくここまで持ってこられた。。。偉かった!

息子、ピアノを習い始めて丁度3年。ヴァイオリンとピアノと、毎日練習しなければならないものが2つあると、なかなか大変です。かんしゃく持ちの息子、譜読みも、弾くのも、上手くいかないと荒れます。相手する方(私だよ〜)も大変です。でも、最近、ピアノで和音や伴奏をつけたり、転調して響きを確認といった音遊びをしてみたり、ヴァイオリンで弾いている曲をピアノで弾いてみたり、今時の歌の曲を耳コピで弾いてみたり、「これをヴァイオリンで弾くとカッコイイんじゃない?」と言って鼻歌歌ったり(ヴァイオリンで音を拾って弾くのはまだ難しくて出来ない)、『(ヴァイオリンの)K先生はこう言っていて、(ピアノの)T先生にはこう言われた。同じだー』と言いながら弾いてみたりして、2つ楽器をやっていることが、何か繋がり始めてるのでは?と感じることがあります。両方なかなか上手くいかないなー、少し大変だなーと感じている期間がある程度過ぎ、あれ?楽しい?出来てる?と思う瞬間、これがたまらない。だからやめられない。と言った感じの息子と私。上手くいく瞬間はまだちょっとで、グーッと頑張るが9でヤッターが1くらいの割合でしょうか。

先日ユリア・フィッシャーの2008年のコンサートの録画しておいたものを観ました。サン・サンーンスのヴァイオリン・コンチェルトを弾いた後に、グリーグのピアノ・コンチェルトを弾いた有名なコンサートです。どちらも超一流の素晴らしい演奏で、ただただ驚嘆するばかりです。

彼女のように2つの楽器がバランスよくできる(更にどちらも極めている)と言うのは、一体どういうことなのか知りたいし、彼女の音楽へのアプローチの仕方に興味があります。息子をプロ級に育てようとしているのとは全く違いますが、実験台となっちゃってる感は否めませんねぇ。だって、身近で見て接して知りたいんだもん!到達するレベルがどうであれ、息子が自分から2つともやりたいと言ったのだからね、いいんじゃない?
ユリア・フィッシャーの出す音に惹かれると同時に、彼女が子どもの時にどういう風に練習をしてきたのか、ご両親はどんな風に接していたのか、どんな環境づくりをしていたのかにも思いを馳せながら演奏を聴いています。プロになる人は、好きで勝手に練習して上手くなったのではないと私は思うのです。必ず、日々の親からの愛情のこもった言葉がけと音楽への理解と先導、素晴らしい先生探しと出会い、本人と家族の努力、周りの人たちの温かい想いや励ましというものがあったと思います。

私は、しょっちゅう息子とぶつかり合い、喧嘩して、叱って。悩んだり、もうダメ、やってらんない!と落ち込んだり泣いたり、やっぱり楽しいね、と一緒に笑顔になったり。やるならきっちりやりたいと思っていても、適当になっちゃうことが多いし、物理的な時間に制限あるし、私ピアノのことよく分からないし、周りが温かく見守る中でやっている、という感じは薄い。だって、そもそもヴァイオリンって「ちょっとしたお家のこどものやるお稽古ごと」ととられてるから。今のやり方が良いのか悪いのかもよく考えないまま突っ走っている気もする。音楽だけやってればいいってものでもないから、もっともっと勉強しなくちゃいけないなぁ。はぁ。息子との頑張りはまだまだこれからも続きます。

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