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戻ってやり直す [violin(子ども)]

私、昨年9月からヴァイオリンのレッスンを受けています。息子が習っている先生に習っています。
それまで数回、先生には、人前で弾く機会がある度にその曲を見てもらったことがあります。先生に謝礼を渡そうと思ったら、「いつもレッスン受ける訳じゃないなら、別にいらない」とおっしゃる。私としては、無料レッスンはありがたいけど、これを機に「毎週レッスン受けたいんですけど〜」と伝えつつも、「教えること、そんなにあるだろうか?」というお言葉。えー、先生そんな事言わないで〜!「あります、あります。あり過ぎます!私に教えて下さい。もっとうまくなりたいんです!」

私が何度も何度もお願いするので、先生は遂にOKを出して下さり、レッスンを受けることになったのでした。

習い始めるとね。。。
まぁ、なおされる、なおされる・・・!!!笑!

以前ブログで書いたと思いますが、私は、子どもの頃に習い始めて、大人になるまで(結婚するまでの間に)ついた先生方(2人)は、今振り返ると、全然(!)一生懸命教えてくれてなかった。先生方がもしこれを読んだら、なんて思われることでしょう!でも、事実ですから。日々の練習は、どうやってやっていいのか、自分のやり方で合っているのか、これでうまく弾けていると思っていいのか、全く分からないままでした。質問すれば良いのでしょうが、レッスン時に一生懸命先生のおっしゃることを聴けば解るかもしれない、それが出来ないなら自分がバカなんだ、と思って真剣に言われることをやるのですが、結局解らずじまい。何を質問すれば良いの〜?と全く「???」でした。ヴァイオリンというのは、先生のやるのを見よう見まねで学んでいくしかない、とても難しいものなんだろうという風にも思っていたし、先生怖かったし。で、今振り返ると、先生は、対して何も教えてくれていなかったことがわかるのです。「じゃぁ、次はここくらいまで」と予習することが求められたのは記憶しているのですが、私自身、割と譜読みが出来たばっかりに、ちゃんと練習してきたと思われていたのでしょう。全然弾けないのに、頑張ってきたって思われたのですね。先生、それは勘違いです!奏法について、気をつけなければいけないのはこういうことだとか、このフレーズはこういう風に考えて弾くべきとか、次の音に移る時に、こうすれば綺麗に音が出るんだ、今の弾き方では、こういう風に聞こえているんだ、ということを一切習わずに大人になってしまいました。

それが、ボストンで出会った先生、その他の尊敬すべき音楽家の方達のお陰で、私は目が開かれたのでした。ヴァイオリンが弾きたくて弾きたくて仕方がない自分がいました。でも、何を弾いても上手くいかない。「君は、ちゃんと基礎を習ってきていないね」とハッキリ言われたのを今でも鮮明に覚えています。色んな本を手にして、基礎からやり直す、またやり直す、しばらくして、またやり直す、というのを繰り返してきました。あちらに住んでいた時と帰国後何度も訪れてはレッスンを受けていましたが、自分が先生から学びたいという曲を練習し持っていって見てもらうので、その曲の弾き方を学ぶだけでレッスン時間は終わってしまいます。VR先生は、しょっちゅう「うーん」と唸っておられました。毎週会ってレッスンするなら、基礎の基礎から教えないといけないなぁ、でも、毎週彼女(私)は、来られないんだし。全部を教えることは不可能だと思っておられたと思います。

なので、実際私は、独学です。大人になってしまうと、日々チェックしてくれる人がいない。これは痛いことです。どんな分野でもそうでしょう。ある程度の年齢になると、注意してくれる人がいなくなる。そして、ひとりでやっていると、正しいことが定着しないばかりか、たくさんの情報に接して、あれもこれも手を出してしまい、本質から逸れてしまうことがあります。楽器は大人になってからだと、子どものように素早く吸収するということはなかなか難しい。私は、更に、楽器と弓があまり良いものではない為に、それも上達の妨げになっていたかもしれません。
とにかくヴァイオリンがうまくなりたい、という一心で、毎日練習を続けて、ボストンの先生からSkypeレッスンを時々受けていましたが、時差等の諸事情あって、かなり長い間受けていません。それで、あーでもないこーでもないと、我流の練習の仕方をしていたからでしょう。またまた変な癖が定着している。。。

息子がヴァイオリンを習い始め、レッスンに付き添う度に、あぁ、これで何度目のことでしょう。私が基礎を習っていないことを再び痛感。息子のレッスンから学ぶことを自分の練習に取り入れてみる。息子の為の月謝で完全に元を取っているわ!いや、それ以上だわ!というくらい、私は真剣でした。
私なりの努力を続けていた所、一筋の希望の光が灯り、なんと昨年から演奏の仕事がもらえるようになりました。月に3回程、多い時で6回から7回程、人前で演奏することが出来ます。人前で演奏するのは、本当にスゴイ経験です。こうして自分の演奏に責任が伴うことになり、今に至ります。

長くなってますが、、、

息子と同じ先生にレッスンを毎週受け始めてから4か月。少しずつ私の演奏に変化と手応えがあります。

レッスンでは、今モーツァルトのコンチェルト第5番イ長調(と時々依頼演奏の小品を並行してやっています)を学んでいます。これがね、なかなか難しい。。しっかり基礎ができていないことの表れです。本当に基礎って大事。小さい時に、どんなに習う曲の進度が遅いと感じても、基礎をみっちりやっていなければ、私のように彷徨うことになります。私は、子どもの頃、「何となく弾けている」というだけで、次の曲にどんどん進んでいたように思います。

コンチェルトの2楽章を学ぶ上で、ゆっくりの曲を今までちゃんと学んでいないのでは?と先生に指摘されました。今やっているモーツァルトは、スズキの教本で言うと9巻に当たりますが、ゆっくりの曲を新たにあれこれ取り入れて練習するのは、あまり良い方法ではないということになり、スズキの教本の5巻に戻って、やり直すことになりました。先生が5巻と指定された訳ではなく、私がここまで戻ってやりたい!と言いました。

ボウイングやフィンガリングが私が習った頃と変わっているということで、先週楽譜を新しく買って、昨日のレッスンで、モーツアルトと一緒に5巻も始めました。先生は、ゆっくりの曲だけやるんだろうと思われていたようですが、私は、1曲ずつ順にやるつもりです!毎週1曲を仕上げて、レッスンでOKをもらうつもりでいますが、さぁ、どうなることか。昨日、1曲目をやり、直されたのは少しだったのですが、そうか、直されるところがあるということは、次週もう一度聴いてもらうことになる。となると、1曲最短で2週間かな?直しが多かったら、1か月はかかるのか!?
5巻、6巻、7巻・・・と進めて、今年中にスズキの10巻まで終わらせたい!(曲数から言うと難しいのですが、短い曲はまとめてやれば可能か!?)そして、見違えるような、素敵な演奏が出来る私になっていることが、私の今年の目標です。

小さなお子さんにヴァイオリンを習わせているお母さん達。お子様の練習にはどうぞ、(忍耐を持って、笑)毎日付き合ってあげて下さい。先生とコミュニケーションとってますか?質問していますか?他の生徒さんの進度に降り回れていませんか?基礎をしっかりやっていると、後が本当に楽です。コツコツやること、それにつきます。子どもが小さいうちは、親の心掛け次第です。私は、家族の誰1人として練習に付き合うこともレッスンに付き添うこともしてくれませんでした。一切口を出しませんでした。なので、何をやっていいのか、全然わかりませんでした。これは残念なことです。わかれば、絶対楽しい→楽しいとやりたくなる→疑問がわいたら先生に質問する→先生が一生懸命答えてくれる→言われた通りやってみると出来る→もっと楽しくなる(→もっとたくさんの良い影響が!)

昨日のレッスンで、「本当にヴァイオリンが好きなんだねぇ」というようなことを先生がおっしゃって、私の演奏はまだまだ発展途上だけど、何か認められたような気持ちになって、ますますやる気が一杯です!


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