ちょっと気になる言葉

息子が時々言います。

「（幼稚園で）きょうと　あしたは　ひとりであそぶ〜。」

私が、「あら、そう？ひとりで何する？一人で楽しかったら、それで良いんだけど。あ、これやってみよう。あ、面白い！こっちはどうかな？あ、面白い！って思うなら、スゴク楽しいと思うよ。でも、つまんなーいって過ごしてるなら、ちょっと残念な気がするなぁ」

と話すと、直ぐに話題を代えます。

春休みの特別預かりでも、同じようなことを言っている時がありました。そして、それは本当のことでした。私が監査を受けに園に行った帰り、園庭で一人で大きなシャベルを抱えてトコトコ、グルグル歩いていている息子を見ました。お友達はみんな砂で何かを作って遊んでいたり、学童保育できている上の兄姉と走り回っていたり、繰り返し遊具で遊んでいたり、グループで何やらやっていたり。息子は、あっちのお友達、こっちのお友達を見ながら、ただ歩いていました。

胸が締め付けられるような思いがしました。没頭して遊んでいない様子、自分から進んで輪の中に入らない様子、他人を羨ましそうに見ている目。
大好きなお友達が春休みは来ていないということも、もちろんあったとは思います。砂遊びがそれほど好きでない、遊具は少ないし、取り合いになるのが嫌いで、直ぐに譲ってしまう。没頭して遊びたいと思えるものがなかったのかも知れません。でも、たった一人でいる姿は、やっぱり心配でした。車で園庭の横を通り過ぎる時、ちょうど息子が近くに見えたので声をかけると、今にも泣きそうな顔で「おかーさん、ちゃんとお迎え来る？」と息子。「もちろんだよー。じゃ、後でねー」と言って、心の中では頑張れ！と言いながら帰りました。

夜息子に、「今日一人で、シャベルで何してたの？」と聞くと、「へいたいさんだよー。みまわりしてたのー」と返事がありました。「そうなんだー」自分で、ちゃんと考えて、状況を分かっているようでした。

夕方迎えに行くと、お友達と楽しそうに遊んでいたので、ホッとしましたが、時々、わざわざ「ひとりであそぶ」と言うので、何かあったかな？と心配になります。こどものことは、ある程度子ども自身に任せなければいけないでしょう。信じてやることも大切でしょう。

でもでも。一昨日、昨日、今日と、朝からその言葉を聞くと、少し気が重くなります。息子が指折り数えて心待ちにしている親子遠足は、明日。しっかり息子の様子を見ようと思います。