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1番になりたかったのね [子育て]

幼稚園で毎月行われている積木の公開授業(参観)へ行ってきました。今日が今年度最後の参観日でした。私は来月もあると思って暢気にしていましたが、隣に座ったお母さんがしみじみ、「今年最後ですね。よく頑張りましたよね〜」と話してくれて、え?今日が最後?と。急に、何だか私までジーンときてしまいました。

今年度、参観の日には息子は1度も休むことがなかったし、私も全部観に行くことが出来ました。ありがたやー。

年少2クラスの間に、保護者の体験の時間があり、毎度ちゃんと参加してきました。保護者は、年長さん達が取り組んでいるという課題をやりました。今日は、大サイコロ。出来そうで、なかなか出来ない課題があるのです!あー、もうこの保護者の体験の時間が、私は一番ドキドキするのよ〜。毎度毎度、ちょっと難しい課題になると、はたと手が止まり、あれこれ考えて、解りそうなのに解らない、あーもうちょっと時間があれば、という状態で時間切れになり、ムズムズしたまま終わってしまいます。子供達って、凄いことに挑戦しているんだなぁ、とつくづく感心してしまいます。

今日もいつも通り保護者の体験時間に参加し、それが終わると、息子のクラスの子供達がドドドーッと部屋に入ってきました。

息子は始まる前に、私にしきりに「おかーさーん、おかーさーん」と手を振ってきました。また先生に注意されるのではないかと思い、「前見て。シイーーーっ」と息子に身振り手振りで話しているうちに、息子のクラスの開始時間になりました。

息子は、真剣に次々課題をこなしていきます。最近はグッと集中するようになっていて、成長を感じます。隣の子と喋ったり、私の方をチラッチラッと見たり、ぐたーっと寝そべってみたり、めちゃくちゃにやってみたり、ということはなくなりました。

というより、今日は先月にも増して集中してやっていました。1つ課題が終わると、手を挙げて「せんせい、できました!」と言います。そして、せんせいにチェックしてもらって、合っていると次の課題へ移ります。

全員一律に与えられている1番から6番の課題を、息子は急ピッチでこなしました。6番まで出来ると、与えられた条件が増えて、もう1度取り組みます。息子は、その1段難しくなったものを、4番までやったところで時間が終わりました。

「ありがとうございました!」と全員で挨拶をして、教室へ戻る時に、息子はわざわざ私のところへ駆け寄ってきて、「Tちゃん、1ばんだった?」と聞いてきました。「頑張ってたねー。」と話すと、もう一度「Tちゃん、がんばってた?1ばんだった?」と真剣な表情で聞いてきました。息子を含む数人の子どもが、とてもスピーディーにこなしていて、みんな凄いじゃなーい、本当に成長したねーと感心しながら見ていましたが、その子達は、だいたい4番をやっているところで終わったようだったので、一瞬迷いましたが、「うん」と答えました。

息子は満足した顔で、「おかーさん、またあとでね〜」と何度も手を振って部屋へ戻っていきました。

駐車場へ行く途中、数人のお母さん達と話をして車に乗り込み、ふと息子の「Tちゃん 1番だった?」という言葉を思い出しました。

そうか。

先月の参観日、息子は同じように私に聞いたのでした。「Tちゃん すごかった?1番だった?」と。私が、「Tちゃん、頑張ってたね〜。偉かったねー。○○さんも、△△さんも積木が好きなんだろうね。○○さん、速かったわ。」と答えると、息子はショックを受けて、「Tちゃん ダメだったの?1番じゃないの?」と大泣きしました。マジで悔しがって、1番になれなかったことに怒っていました。

私は、今朝バス停で見送る時に、「今日も公開授業観に行くからね〜」と息子には伝えていましたが、1番になりなさいとか、順位のことは一切話していません。「がんばってね〜」とは言ったけど。

それが、息子の中では、今日は本当に自分が1番になりたいと思っていたようなのです。それで、一生懸命課題をこなしていたのです。自分の目標の為に闘っていたのです!真剣に1つのことに取り組んでいる姿を見られたことが、私は本当に嬉しかったですが、息子の中に強い気持ちが芽生え、15分間全く手を止めず、課題が難しくなっても諦めずにやって、自分の中で「よし頑張った」と思えて、それを確認したかった。その息子の気持ちがわかると、思わず涙が溢れました。車を走らせながら、雨も降っているのに、目がこんなんじゃ、前が見えないじゃん。危ないよ〜!

息子が幼稚園に通い始めて、保育部の時を合わせて1年半。子育てって大変、楽しいこと幸せなことは、もちろんいっぱいあるけど、やっぱり毎日ホントに色々あるんだよなぁと思いながら過ごしています。そんな毎日ですが、私が思うよりもずっと彼の中ではたくさんのものが芽を出し、グングン成長しているようです。息子がもっと大きく大きく成長するように、私が親としていけるところまで行かなくては、もっと努力しなくては、と改めて感じています。
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