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発表会後の合同練習 [violin(子ども)]

昨日お昼過ぎに、息子の通っているヴァイオリン教室の合同練習があった。先月末に発表会があって、それから最初の合同練習だ。

まだ息子が9月に習い始めたばかりで、教室の全体のことは見えていないのだけど、ちょっと小耳に挟んだところでは、10月は合奏の発表会で、春にソロの発表会があるらしい。だから、息子は合奏でデビューした訳だ。発表会直前の合同練習は、先生は結構ビシバシ厳しく、弾けていない子は、弾けていないのだと、みんなに分かってしまう状態だった。
そんな中でも、この教室の良いところは、全曲暗譜で弾かせるので、何が何でも暗譜しなくてはいけない。直前に覚えるなんてことは不可能で、いかに普段からコツコツと練習を積み重ねているかが問題になる。だから、しっかり暗譜が出来ている子は、次に曲に対して頭を使い、先生が言っていることを聞こうとし、他の子が出す音を耳にし、比較して、また考えて自分の音作りをし、そうしてだんだんとみんなの音が揃っていく。弓の動きも、弓の使う位置、テンポも強弱も音程もピタッと揃ってくる。弾ける曲が多くなるにつれ、みんなと演奏している時間は長くなる。弾けば弾くほどうまくなる。そうして、自分はこんなに沢山弾けるんだと自信を持つようだ。

自分が弾けていると感じている子からは、意欲に満ちた表情が伺えたし、興奮している様子も時々見られた。この曲は完璧に弾きたいとか、ここは間違えないようにとか、いろんなことを子どもなりに考えて弾いているんだろう。
そうして迎えた発表会。本番で出来た出来なかった、あぁすれば良かったとか、新しい課題が見えたり、もっと上手になりたいと思ったりしたことだろう。

それがだ。発表会が終わって少し経ったら、発表会なんてなかったーーまるで何事もなかったかのような顔をして練習に集まり、淡々と弾いている。そして、すっごくうまくなったねー、すごい良い音になってる〜!という感じではなく、音も普通に戻っている。あの興奮はどこへいったんだ!?心の中にはあるのかもしれないけど、表には絶対に出さない。いつからそうなるんだろう?子どもの成長って面白いなぁ。大人になっていく過程で、気持ちの表現の仕方が変わっていくんだろう。まぁ、全員が全員、ヴァイオリンが楽しくて仕方ないという訳ではないだろうから、やれやれ、発表会終わったぜ、当分気楽にやろうという子もいるだろうけど。

息子の4歳くらいは、まだ心の中が外に見えてしまうほどに、色んな感情を無茶苦茶であっても表現しようとする。息子は、発表会の後、練習が少し楽しくなってきたようだ。相変わらず、間違えると怒り狂って、「もう!」と怒りながら半泣きで弾くが、前とは違って、間違えないように弓をきっちり弦につけたり、弓の動かし方に気を遣うようになった。そして、確実にできることが増えてきている。

息子は、先生が楽器をギターのように持って、ピチカートで伴奏の音を弾いてくれるのを見て、それが面白くて仕方がないと笑いながらも、いつも自分が練習しているよりテンポが速い!と感じて、一生懸命みんなに合わせて弾いていた。ちゃんと弾きたい!という気持ちが満ちあふれていた。

息子も無表情で淡々と弾く時が来るのかなーーー。

先日の個人レッスンで、「キラキラ星」のバリエーションを5つ、右手の弓がちゃんと出来るようになったので、いよいよ左手の運指を習った。合同練習では、まだ右手だけをやって、私が弦を押さえたけれど、次の合同練習には一人で出来るかな〜。息子がどんな風に進んで行くのか、興味津々だ。


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